木蓮を揺らした風が頬にふれ今日までの正しさを肯う
緋村剣心
蝶も人も等しく花の香のたもと祈りのようにまぶたを降ろす
神谷薫
残せないものなどなくて手のひらの上に崩れた雪はつめたい
雪代巴