死後の世界は生きている者のためにある、という考え方に幼い頃から触れて育ってきていて、そういう仕組み・装置としての葬儀や盆などにずっと興味がある。
新井赤空も相楽総三も、亡くなった人たちはみんな歳を取らない。ずっとそのままの姿で生きてる人の目の前に姿を現す。夢か幻か亡霊か分からなくとも、ずっとそのままの姿でいる。 #る
赤空の亡くなった年齢より剣心が長生きしたとして。夢の中に出てきた赤空が剣心に「老けたな緋村。まだ甘い戯れ言を言い続けているのか?」って聞いてくる、という話。 #る
自分の気持ちとは裏腹に端から見れば矛盾した生き方をするしかなかったのは赤空も剣心も同じで、そんな赤空が「深い悔恨とわずかな希望」を祈りに込めて残したのが逆刃刀なんだ。祈りでしかない。そして流浪の旅路の先に出会った活人剣を志す薫の存在が、その静かな祈りに一筋の光を齎してくれている。 #る