No.10

2024/4/11 0:30にメッセージをくださった方へ

こんばんは!こちらこそ夜分遅くに失礼します!
『水木サンの幸福論』、持っております!
図書室に置いてあったのですね、素晴らしい〜〜👏
私の感想を聞いてみたいだなんてそんな奇特な…!と思いつつ、そうおっしゃっていただいたのが嬉しくて簡単にですが少し感想を綴ります。

私が水木先生の作品に初めて出会ったのは幼少期ですが、はっきりと“水木幸福菌”に感染したのは学生の頃だったと記憶しています。確か当時『大(Oh!)水木しげる展』という展示会が全国巡回しており、その展示内容にいたく心打たれました。『妖怪水木しげるのゲゲゲの幸福論』というDVDも繰り返し何度も見て、これは今でも大切に持っています。
作品自体だけでなく、水木先生の思想や人生の歩み、水木先生ご自身にも強く惹かれるようになったのがその頃からだったと思います。

幸福の七カ条はどれも本当に金言というか、私自身が年齢を重ねるごとにより実感を伴って良い言葉だな〜と思う機会が増えました。どれか一つだけでは伝わり切らない部分が出てきてしまうところを、七カ条にすることで豊かな奥行きと説得力が生まれているような、そんな気がします。私も右往左往して生きてきましたが、人生の節目節目や、ふと何気ない瞬間にこの幸福の七カ条を思い出してはそのたびに納得度が増していき「やっぱりこの言葉の通りだな〜!」と思うことが多いです。私自身は水木先生のように実践できているわけではないのですが、こうありたいと常々思います。

『水木サンの幸福論』には水木先生の半生が詳しく綴られていますが、このように波瀾万丈でありながら“ほがらかなニヒリズム”で時代を生き抜く水木先生の体験から導き出された『幸福論』だからこそ惹かれるのだとつくづく思います。飄逸としてユーモラスで繊細でのどかで仄暗さも併せ持つような、水木先生のそんなところが大好きです。
幼少期の原風景やのんのんばあとの思い出から、凄まじく壮絶な戦争体験、職を転々とした後の紙芝居〜貸本漫画家〜ガロ〜そして売れっ子漫画家へ、ラバウルへの再訪と妖怪研究家としての旅等々、水木先生の自伝はあらゆる媒体で描かれ知っているはずなのに何度読んでも飽きないです。あのような魅力的な作品を生み出す水木先生自身もまた、非常に魅力あふれる生き方をしていることに感銘を受けます。
締めが「ではまた、あの世で。いずれお会いできる日を楽しみにしている。」で心底痺れまくりです。かっこよすぎ〜〜!!

2023年のゲゲゲ忌にて
2023年のゲゲゲ忌にて


ちなみにこの本では見合いから結婚までが10日間となっていますがのちに武良布枝さんが『ゲゲゲの女房』を執筆するにあたって改めて色々調べてみたところ5日間だったそうです笑
水木先生関連書籍はあまりに多く私も決して全てを網羅できているわけではないのですが、どれもこれも面白くて大好きです!

送り主さまの『水木サンの幸福論』の感想ももしよろしければぜひ聞いてみたいです(全然強制ではないので送りたくなったらで!)。
今後も何かあればぜひお気軽にwaveboxに送ってください〜。
ありがとうございました!

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