更新:花筵 (戴き物)
lilyの織さんからいただいた短歌や文を 戴き物 のページにまとめました。本当に本当にありがとうございます!
こちらの短歌「 花筵 」は2022年9月28日に織さんに詠んでいただいたものです。
雪代巴/神谷薫/緋村剣心の3人のあいだにある名状しがたい関係性を詠んでくださっていて、立ち上がる情景に息をのみました。
花筵とは「草花などが一面に咲きそろったさま、また、桜などが一面に散りしくさまなどを筵にたとえていう語。(引用:コトバンク)」とのことです。
私なりに抱いた感想を下記に記します。
#るろうに短歌 #戴き物
巴って「あの日死んだ」ことだけが巴の全てではなくて、それまで精一杯生きたこと、人を憎み愛し不器用に生きたこと、そういう巴の人生が、本当は剣心の中に残っている。剣心自身も答を見つけるまでは巴が罪の象徴となってしまっていたけれど、そうじゃなくて、巴はちゃんと生きたんだ、ってことが剣心の中に在る。凍てついた時間ではなくて、指先に触れる、じんわり広がるつめたさ。「生きたこと」の名残として「つめたい」という言葉を置いている。悲劇だった、忌むべき過去だった、と帰結するのではない。
あの日たしかに腕の中で静かにつめたくなっていったけれど、巴の「生」は剣心の中に溶け残っている。
記憶と香りは密接に結びついていて、その香のたもとでは蝶の羽のように人もまぶたを降ろす。誰しも。
剣心の過去に、巴の過去に、思いを馳せる薫。語りたくない過去を語ってくれたこと。その過去は現在の剣心に地続きで繋がっている。薫が大切だとおもう、現在の『剣心』を形作っている。過ぎ去った時間を巻き戻すことはできないけれど、たしかに生きた巴を想う。人生は不可逆。だから、祈る。
蝶から想起される情景は昼で、「まぶたを降ろす」ところで夜の帳が降りて、そっと「おやすみ」という言う薫が目に浮かぶ。
「今日までの正/しさを肯う(うべなう)」が、句跨ぎになっていて、この一首の中に流れる過去と現在に至るまでの時間感覚を手繰り寄せる感じがある。過去を見つめ、風が吹き、振り向く、その起点。言葉のリズムによって動作を与えているような。
頬にふれる風は薫。過ちを犯してきたけれど、剣心が今日まで生きてきたことは正しい。それを肯定して、今、生きていることをありのままに受け止めて、受容する。木蓮はいろんなものを内包した「生命」みたいな。どこか巴のようでもある。風がやさしくふれる。その風が、剣心の「生」を肯う。
許されないで終わるかもしれない、報われない人生になるかもしれない。
それでも、生きて、その人生を完遂しようとする剣心。
畳む
lilyの織さんからいただいた短歌や文を 戴き物 のページにまとめました。本当に本当にありがとうございます!
こちらの短歌「 花筵 」は2022年9月28日に織さんに詠んでいただいたものです。
雪代巴/神谷薫/緋村剣心の3人のあいだにある名状しがたい関係性を詠んでくださっていて、立ち上がる情景に息をのみました。
花筵とは「草花などが一面に咲きそろったさま、また、桜などが一面に散りしくさまなどを筵にたとえていう語。(引用:コトバンク)」とのことです。
私なりに抱いた感想を下記に記します。
#るろうに短歌 #戴き物
残せないものなどなくて手のひらの上に崩れた雪はつめたい
巴って「あの日死んだ」ことだけが巴の全てではなくて、それまで精一杯生きたこと、人を憎み愛し不器用に生きたこと、そういう巴の人生が、本当は剣心の中に残っている。剣心自身も答を見つけるまでは巴が罪の象徴となってしまっていたけれど、そうじゃなくて、巴はちゃんと生きたんだ、ってことが剣心の中に在る。凍てついた時間ではなくて、指先に触れる、じんわり広がるつめたさ。「生きたこと」の名残として「つめたい」という言葉を置いている。悲劇だった、忌むべき過去だった、と帰結するのではない。
あの日たしかに腕の中で静かにつめたくなっていったけれど、巴の「生」は剣心の中に溶け残っている。
蝶も人も等しく花の香のたもと祈りのようにまぶたを降ろす
記憶と香りは密接に結びついていて、その香のたもとでは蝶の羽のように人もまぶたを降ろす。誰しも。
剣心の過去に、巴の過去に、思いを馳せる薫。語りたくない過去を語ってくれたこと。その過去は現在の剣心に地続きで繋がっている。薫が大切だとおもう、現在の『剣心』を形作っている。過ぎ去った時間を巻き戻すことはできないけれど、たしかに生きた巴を想う。人生は不可逆。だから、祈る。
蝶から想起される情景は昼で、「まぶたを降ろす」ところで夜の帳が降りて、そっと「おやすみ」という言う薫が目に浮かぶ。
木蓮を揺らした風が頬にふれ今日までの正しさを肯う
「今日までの正/しさを肯う(うべなう)」が、句跨ぎになっていて、この一首の中に流れる過去と現在に至るまでの時間感覚を手繰り寄せる感じがある。過去を見つめ、風が吹き、振り向く、その起点。言葉のリズムによって動作を与えているような。
頬にふれる風は薫。過ちを犯してきたけれど、剣心が今日まで生きてきたことは正しい。それを肯定して、今、生きていることをありのままに受け止めて、受容する。木蓮はいろんなものを内包した「生命」みたいな。どこか巴のようでもある。風がやさしくふれる。その風が、剣心の「生」を肯う。
許されないで終わるかもしれない、報われない人生になるかもしれない。
それでも、生きて、その人生を完遂しようとする剣心。
畳む
更新:折句 緋村剣心/神谷薫 (戴き物)
lilyの織さんからいただいた短歌や文を 戴き物 のページにまとめました。本当に本当にありがとうございます!
こちらの短歌「 折句 緋村剣心/神谷薫 」は2022年7月28日に織さんに詠んでいただいたものです。詳しい経緯と感想は以前WEBオンリー浪漫博覧会での無配で書いたので、下記に再録します。
折句、というものを初めて知ったのですが本当に凄過ぎて感激しまくりました。
今も私のスマホの待受はこの二首です。
#るろうに短歌 #戴き物
緋村剣心/神谷薫
この二人の名前で折句を詠んでもらったのが二〇二二年七月二八日のことだった。
朝まどろみながら習慣的に開いたツイッターに折句二首が投稿されていて、昨夜リクエストしたばかりのものがもう掌の中にあるという驚きがまず最初にあった。
三十一音の中に「ひむらけんしん」「かみやかおる」の名前を折り込んで短歌を作る。私にはどう逆立ちしてもこの二首のような配列を組み立てることができないし、ただ名前の文字が組み込まれているだけではなく、三十一音の響きが生み出す奥行きと膨らみは同じことを私が千字で説明するよりも遥かに実態を伴って胸に迫る。
ひ 日を生きて
む 群れる子と遠
ら 雷を聴く
けん けんけんぱあは
しん 真摯な歩み
剣をそのまま『剣』で繋げないことの凄さ。『剣』から「けんけんぱあ」という言葉を手繰り寄せている上に、それは彼が守りたいと望んだ平和な時間そのものであるように思う。その日一日を生きることの尊さを噛み締めながら、子が群れ笑い熱心に遊びに耽る様子を慈しみ眺めている様がここに在る。「遠雷」で、夏の匂いが立ち込める。夕立が来そうだから、そろそろ帰ろうか、と微笑む彼が居る。
何しろ「遠雷」のところのリズムがいい。そう伝えたら「句跨ぎ」という技法であることを教えてもらった。一つの熟語が句を跨いでいることで五七五七七のリズムの中にまた別の動きが生まれるような心地よさがあるように感じる。声に出して読むとさらに一音一音いとおしさが込み上げてくる。
かみ 髪にふれ
や ヤツデも花に
か 変わること
お 教えてあげて
る 流浪のあとに
ここでの「ヤツデ」は、庭木として日常にありふれた植物、しかしそこに帯びる日陰のイメージ、花が咲かなそうなイメージをこれまでの『剣術』に見立てているのではないかと私は解釈していて、そのヤツデを選び取ったことにまた感動している。
髪に触れられる、その二人の距離感。ヤツデも花に変わること。人を斬らずに人を守る道、人を活かす剣にやがて変わっていってほしいという彼の願いを体現しようとする彼女。長く孤独な流浪の果てに辿り着いた「ただいま」と言える場所で、ひたむきに生きる彼女のその生き様で、教えてあげて、と。
この二首に限らず、織さんの言葉が描く情景が好きだ。合同誌に収録したほかの六首はさらに抽象的で、それゆえに普遍性のある六首であるように思う。直接的にるろうに剣心だと説明するようなものではなく、あらゆる瞬間が光って浮かび、ゆっくりと焦点が結ばれる。目を瞑った時に網膜の中にチカチカ光って見える風景のようだと思った。いつかの、誰かの。そういう風景が私に流れ込んでくる。
合同誌タイトル「愛されていたことだけわかる」も繰り返し読めば読むほど、なんて静謐な心象風景の中に優しい波紋を広げるような響きをもつ言葉なんだと震えた。時間や空間を超えてふと誰かが立ち止まり振り返るような視線の動きを感じる。
私の好きな宮沢賢治の『注文の多い料理店』序にこんな文章がある。
織さんの言葉も私にとっての「すきとおったほんとうのたべもの」だと思う。この本を手に取ってくださった誰かにとってもそうなってもらえたら、どんなにさいわいかわからない。
引用
宮沢賢治「注文の多い料理店」新潮文庫
※あくまで私(ひさみね)の個人的な感想であり、短歌の解釈を一つに定めるものではありません。
畳む
lilyの織さんからいただいた短歌や文を 戴き物 のページにまとめました。本当に本当にありがとうございます!
こちらの短歌「 折句 緋村剣心/神谷薫 」は2022年7月28日に織さんに詠んでいただいたものです。詳しい経緯と感想は以前WEBオンリー浪漫博覧会での無配で書いたので、下記に再録します。
折句、というものを初めて知ったのですが本当に凄過ぎて感激しまくりました。
今も私のスマホの待受はこの二首です。
#るろうに短歌 #戴き物
緋村剣心/神谷薫
この二人の名前で折句を詠んでもらったのが二〇二二年七月二八日のことだった。
朝まどろみながら習慣的に開いたツイッターに折句二首が投稿されていて、昨夜リクエストしたばかりのものがもう掌の中にあるという驚きがまず最初にあった。
三十一音の中に「ひむらけんしん」「かみやかおる」の名前を折り込んで短歌を作る。私にはどう逆立ちしてもこの二首のような配列を組み立てることができないし、ただ名前の文字が組み込まれているだけではなく、三十一音の響きが生み出す奥行きと膨らみは同じことを私が千字で説明するよりも遥かに実態を伴って胸に迫る。
ひ 日を生きて
む 群れる子と遠
ら 雷を聴く
けん けんけんぱあは
しん 真摯な歩み
剣をそのまま『剣』で繋げないことの凄さ。『剣』から「けんけんぱあ」という言葉を手繰り寄せている上に、それは彼が守りたいと望んだ平和な時間そのものであるように思う。その日一日を生きることの尊さを噛み締めながら、子が群れ笑い熱心に遊びに耽る様子を慈しみ眺めている様がここに在る。「遠雷」で、夏の匂いが立ち込める。夕立が来そうだから、そろそろ帰ろうか、と微笑む彼が居る。
何しろ「遠雷」のところのリズムがいい。そう伝えたら「句跨ぎ」という技法であることを教えてもらった。一つの熟語が句を跨いでいることで五七五七七のリズムの中にまた別の動きが生まれるような心地よさがあるように感じる。声に出して読むとさらに一音一音いとおしさが込み上げてくる。
かみ 髪にふれ
や ヤツデも花に
か 変わること
お 教えてあげて
る 流浪のあとに
ここでの「ヤツデ」は、庭木として日常にありふれた植物、しかしそこに帯びる日陰のイメージ、花が咲かなそうなイメージをこれまでの『剣術』に見立てているのではないかと私は解釈していて、そのヤツデを選び取ったことにまた感動している。
髪に触れられる、その二人の距離感。ヤツデも花に変わること。人を斬らずに人を守る道、人を活かす剣にやがて変わっていってほしいという彼の願いを体現しようとする彼女。長く孤独な流浪の果てに辿り着いた「ただいま」と言える場所で、ひたむきに生きる彼女のその生き様で、教えてあげて、と。
この二首に限らず、織さんの言葉が描く情景が好きだ。合同誌に収録したほかの六首はさらに抽象的で、それゆえに普遍性のある六首であるように思う。直接的にるろうに剣心だと説明するようなものではなく、あらゆる瞬間が光って浮かび、ゆっくりと焦点が結ばれる。目を瞑った時に網膜の中にチカチカ光って見える風景のようだと思った。いつかの、誰かの。そういう風景が私に流れ込んでくる。
合同誌タイトル「愛されていたことだけわかる」も繰り返し読めば読むほど、なんて静謐な心象風景の中に優しい波紋を広げるような響きをもつ言葉なんだと震えた。時間や空間を超えてふと誰かが立ち止まり振り返るような視線の動きを感じる。
私の好きな宮沢賢治の『注文の多い料理店』序にこんな文章がある。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
織さんの言葉も私にとっての「すきとおったほんとうのたべもの」だと思う。この本を手に取ってくださった誰かにとってもそうなってもらえたら、どんなにさいわいかわからない。
引用
宮沢賢治「注文の多い料理店」新潮文庫
※あくまで私(ひさみね)の個人的な感想であり、短歌の解釈を一つに定めるものではありません。
畳む
2024/5/9 0:58にメッセージをくださった方へ
わ〜〜〜ご覧いただいた上にwaveboxまで、本当にありがとうございます!!これからも楽しんで描いていきます🌸
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
わ〜〜〜ご覧いただいた上にwaveboxまで、本当にありがとうございます!!これからも楽しんで描いていきます🌸
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
更新:【穏やかな一日を一緒に過ごす推しCPすごろく】
2023年10月17日にスペース機能を使って浅葱さんと「穏やかな一日を一緒に過ごす推しCPすごろく」で遊んだときの議事録です。
めちゃくちゃ楽し過ぎたので録音を聞き返し文字起こし&挿し絵を添えました。
浅葱さん、一緒に遊んでいただきありがとうございました!
何度読み返してもあまりに穏やかな一日すぎて萌え転がります。大好き!!
すごろくはこちら↓を使用させていただきました。ありがとうございます!
2023年10月17日にスペース機能を使って浅葱さんと「穏やかな一日を一緒に過ごす推しCPすごろく」で遊んだときの議事録です。
めちゃくちゃ楽し過ぎたので録音を聞き返し文字起こし&挿し絵を添えました。
浅葱さん、一緒に遊んでいただきありがとうございました!
何度読み返してもあまりに穏やかな一日すぎて萌え転がります。大好き!!
すごろくはこちら↓を使用させていただきました。ありがとうございます!
(ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る
更新:【神谷道場見取り図考察】
上記記事にも書いていますが、私は数ある神谷道場の中でも特に原作無印における神谷道場が大好きです。まだまだ考え足りないので続けて研究していきたい。
上記記事にも書いていますが、私は数ある神谷道場の中でも特に原作無印における神谷道場が大好きです。まだまだ考え足りないので続けて研究していきたい。
2024/4/13 12:12にメッセージをくださった方へ
わ〜〜〜〜〜〜嬉しいやら恥ずかしいやら恐縮やらで!!すみません!!感想へのあたたかい感想ありがとうございます!!
(そしてお返事が遅くなりましたすみません!)
私も朝読み返した時ちょっと長すぎるカナ⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️とうっすら思ったんですがやっぱり長すぎました。夜中にラブレターの如きテンションで書いてしまいました。
全部読んでいただいた上にそんな風に好意的に受け取っていただき本当にありがとうございます、、!本や映画の感想ノート系の類いはずっと三日坊主で挫折し続けてきたんですが、そう言ってもらえると非常に励みになります。
『水木サンの幸福論』を読んだ感想は無理のない範囲でいつでも大丈夫なので!読んでいただいてることが何より嬉しいです!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
わ〜〜〜〜〜〜嬉しいやら恥ずかしいやら恐縮やらで!!すみません!!感想へのあたたかい感想ありがとうございます!!
(そしてお返事が遅くなりましたすみません!)
私も朝読み返した時ちょっと長すぎるカナ⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️とうっすら思ったんですがやっぱり長すぎました。夜中にラブレターの如きテンションで書いてしまいました。
全部読んでいただいた上にそんな風に好意的に受け取っていただき本当にありがとうございます、、!本や映画の感想ノート系の類いはずっと三日坊主で挫折し続けてきたんですが、そう言ってもらえると非常に励みになります。
『水木サンの幸福論』を読んだ感想は無理のない範囲でいつでも大丈夫なので!読んでいただいてることが何より嬉しいです!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
2024/4/11 0:30にメッセージをくださった方へ
こんばんは!こちらこそ夜分遅くに失礼します!
『水木サンの幸福論』、持っております!
図書室に置いてあったのですね、素晴らしい〜〜👏
私の感想を聞いてみたいだなんてそんな奇特な…!と思いつつ、そうおっしゃっていただいたのが嬉しくて簡単にですが少し感想を綴ります。
私が水木先生の作品に初めて出会ったのは幼少期ですが、はっきりと“水木幸福菌”に感染したのは学生の頃だったと記憶しています。確か当時『大(Oh!)水木しげる展』という展示会が全国巡回しており、その展示内容にいたく心打たれました。『妖怪水木しげるのゲゲゲの幸福論』というDVDも繰り返し何度も見て、これは今でも大切に持っています。
作品自体だけでなく、水木先生の思想や人生の歩み、水木先生ご自身にも強く惹かれるようになったのがその頃からだったと思います。
幸福の七カ条はどれも本当に金言というか、私自身が年齢を重ねるごとにより実感を伴って良い言葉だな〜と思う機会が増えました。どれか一つだけでは伝わり切らない部分が出てきてしまうところを、七カ条にすることで豊かな奥行きと説得力が生まれているような、そんな気がします。私も右往左往して生きてきましたが、人生の節目節目や、ふと何気ない瞬間にこの幸福の七カ条を思い出してはそのたびに納得度が増していき「やっぱりこの言葉の通りだな〜!」と思うことが多いです。私自身は水木先生のように実践できているわけではないのですが、こうありたいと常々思います。
『水木サンの幸福論』には水木先生の半生が詳しく綴られていますが、このように波瀾万丈でありながら“ほがらかなニヒリズム”で時代を生き抜く水木先生の体験から導き出された『幸福論』だからこそ惹かれるのだとつくづく思います。飄逸としてユーモラスで繊細でのどかで仄暗さも併せ持つような、水木先生のそんなところが大好きです。
幼少期の原風景やのんのんばあとの思い出から、凄まじく壮絶な戦争体験、職を転々とした後の紙芝居〜貸本漫画家〜ガロ〜そして売れっ子漫画家へ、ラバウルへの再訪と妖怪研究家としての旅等々、水木先生の自伝はあらゆる媒体で描かれ知っているはずなのに何度読んでも飽きないです。あのような魅力的な作品を生み出す水木先生自身もまた、非常に魅力あふれる生き方をしていることに感銘を受けます。
締めが「ではまた、あの世で。いずれお会いできる日を楽しみにしている。」で心底痺れまくりです。かっこよすぎ〜〜!!
ちなみにこの本では見合いから結婚までが10日間となっていますがのちに武良布枝さんが『ゲゲゲの女房』を執筆するにあたって改めて色々調べてみたところ5日間だったそうです笑
水木先生関連書籍はあまりに多く私も決して全てを網羅できているわけではないのですが、どれもこれも面白くて大好きです!
送り主さまの『水木サンの幸福論』の感想ももしよろしければぜひ聞いてみたいです(全然強制ではないので送りたくなったらで!)。
今後も何かあればぜひお気軽にwaveboxに送ってください〜。
ありがとうございました!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
こんばんは!こちらこそ夜分遅くに失礼します!
『水木サンの幸福論』、持っております!
図書室に置いてあったのですね、素晴らしい〜〜👏
私の感想を聞いてみたいだなんてそんな奇特な…!と思いつつ、そうおっしゃっていただいたのが嬉しくて簡単にですが少し感想を綴ります。
私が水木先生の作品に初めて出会ったのは幼少期ですが、はっきりと“水木幸福菌”に感染したのは学生の頃だったと記憶しています。確か当時『大(Oh!)水木しげる展』という展示会が全国巡回しており、その展示内容にいたく心打たれました。『妖怪水木しげるのゲゲゲの幸福論』というDVDも繰り返し何度も見て、これは今でも大切に持っています。
作品自体だけでなく、水木先生の思想や人生の歩み、水木先生ご自身にも強く惹かれるようになったのがその頃からだったと思います。
幸福の七カ条はどれも本当に金言というか、私自身が年齢を重ねるごとにより実感を伴って良い言葉だな〜と思う機会が増えました。どれか一つだけでは伝わり切らない部分が出てきてしまうところを、七カ条にすることで豊かな奥行きと説得力が生まれているような、そんな気がします。私も右往左往して生きてきましたが、人生の節目節目や、ふと何気ない瞬間にこの幸福の七カ条を思い出してはそのたびに納得度が増していき「やっぱりこの言葉の通りだな〜!」と思うことが多いです。私自身は水木先生のように実践できているわけではないのですが、こうありたいと常々思います。
『水木サンの幸福論』には水木先生の半生が詳しく綴られていますが、このように波瀾万丈でありながら“ほがらかなニヒリズム”で時代を生き抜く水木先生の体験から導き出された『幸福論』だからこそ惹かれるのだとつくづく思います。飄逸としてユーモラスで繊細でのどかで仄暗さも併せ持つような、水木先生のそんなところが大好きです。
幼少期の原風景やのんのんばあとの思い出から、凄まじく壮絶な戦争体験、職を転々とした後の紙芝居〜貸本漫画家〜ガロ〜そして売れっ子漫画家へ、ラバウルへの再訪と妖怪研究家としての旅等々、水木先生の自伝はあらゆる媒体で描かれ知っているはずなのに何度読んでも飽きないです。あのような魅力的な作品を生み出す水木先生自身もまた、非常に魅力あふれる生き方をしていることに感銘を受けます。
締めが「ではまた、あの世で。いずれお会いできる日を楽しみにしている。」で心底痺れまくりです。かっこよすぎ〜〜!!
ちなみにこの本では見合いから結婚までが10日間となっていますがのちに武良布枝さんが『ゲゲゲの女房』を執筆するにあたって改めて色々調べてみたところ5日間だったそうです笑
水木先生関連書籍はあまりに多く私も決して全てを網羅できているわけではないのですが、どれもこれも面白くて大好きです!
送り主さまの『水木サンの幸福論』の感想ももしよろしければぜひ聞いてみたいです(全然強制ではないので送りたくなったらで!)。
今後も何かあればぜひお気軽にwaveboxに送ってください〜。
ありがとうございました!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...
畳む
2024/4/8 5:23にメッセージをくださった織さんへ
こんにちは、拍手ありがとうございます!そんな風に色づかいを褒めてもらえるとカラー絵に対する苦手意識が和らぎます…!励みになる言葉の数々、本当に嬉しいです。
春の絵、無事桜が散る前に描くことができてホッとしています。季節の情景をもっと描いていきたいです🎨
のんびりなペースですがこれからも本や個人サイトの制作を楽しんで続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします〜!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...畳む
こんにちは、拍手ありがとうございます!そんな風に色づかいを褒めてもらえるとカラー絵に対する苦手意識が和らぎます…!励みになる言葉の数々、本当に嬉しいです。
春の絵、無事桜が散る前に描くことができてホッとしています。季節の情景をもっと描いていきたいです🎨
のんびりなペースですがこれからも本や個人サイトの制作を楽しんで続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします〜!
https://wavebox.me/msg/9zyze2sl5z2elv4p/...畳む
lilyの織さんからいただいた短歌や文を 戴き物 のページにまとめました。本当に本当にありがとうございます!
こちらの短歌「 六月二十日によせて。 」は2023年6月20日に私が描いた「 夜明けの先で 」を見た織さんが詠んでくださったものです。
長い夜が明けた先で巡り会った、というイメージで私は二人を描いていて、この絵を見て織さんから紡がれた一音一音がいとおしくてたまらないです。穏やかな余韻と叙情に満ちていて大好きです。
完全に私の勝手な感想ですが、朝凪って神谷道場という居場所、薫という帰る場所、そこで過ごす心休まる時間のことかなと感じています。
#るろうに短歌 #戴き物